ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

実戦―その徹底的な準備をめぐって(1)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

実戦―その徹底的な準備をめぐって(1)

 

 

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さあ、いよいよ実戦について書く秋(とき)が来た。

 

本日のお題は、2つ。

・たくさん指すのがよいのか、あまり指さないのがよいのか。

 ・「お前はすでに勝っている。」準備の重要性について。

 

二者択一には、答えるな。

これがこのブログを貫く美学である。

 

したがって、指しすぎはよくないが、指さなすぎもよくない。

前者に対しては、最終的には多分、こういう結論になるだろう。

 

停滞期は、むやみやたらに実戦を指しまくっていた。

それに対し、好調期は実戦をほとんど指さなくなった。

成熟し、悟りを開きつつあるのだと自己分析している。

 

ある時期までは、指しまくる時期も必要なのかもしれない。

そして、それが肥やしになって、飛躍の秋がやってくる。

が、たとえそうだとしても、指しすぎはよくない。

指しすぎにより、手が粗くなるのは、必然。

「一局一生」の気構えが失われてしまうから。

 

他方、「早指しは、手が荒れる」という言説もある。

こちらは違うのではと、疑問に思うので反論を。

 

早指しでも真剣に指していたら、手はさほど荒れない。

むしろここで手が荒れるのは、単純に弱いから。

 

それでは、級位者は早指しを控えるべきか?

答えは、Yesでもあり、Noでもある。

早指しでも乱れないようにするため、訓練すべし。

同時に、非早指しなら乱れないと断言できるよう訓練すべし、だ。

 

将棋倶楽部24の有段タブは、ほとんどが早指し。

早指しでも15分でも、それほど大差はないからである。

たしかに、将棋ウォーズの10秒将棋や3分切れ負けは異常。

けれども、1分に加えて30秒あれば充分、大きくは間違えない。

 

棋力が弱いか、秒読みに弱いか。

いずれにせよ、それは単に克服すべき問題。

前者は駒落ち、後者は秒読みの特訓を積もう。

 

繰り返すが、指しすぎは、よくない。

たくさん指したからといって、初段に近づいているだろうか?

 

対局数からいうと、私シュうぇッチマンはおそらく随一だった。

気狂いのように、指しまくっていた一時期があった。

けれども、Rはまったく伸びない。

それどころか、どんどん下降していく。

そうすると、相手は全員ソフト指しかと疑心暗鬼に陥ってしまう。

 好不調の波は激しく、結局、よくて勝率四~五割。

 

こういうのは、経験が経験とならない。

同じ道を繰り返し通っていても、通り過ぎているだけでは無意味。

 

上達には対局数を抑え、「一局一生」の気構えを会得するしかない。

そもそも、奨励会員の勉強法は、対局よりも棋譜並べだという。

故・河口俊彦老師が、どこかに書いていた。

 

対局よりも、棋譜並べを増やした方がいい。

より正確には、対局よりも、それ以外の準備に時間の多くを費やそう。

 

どんな勉強も仕事も、予習と復習さえやっておけば、それほど難しくない。

将棋もまったく同じこと。

 

イチロー選手の準備力は、非常に有名だろう。

雀鬼桜井章一の言葉でいえば「準備・実行・後始末」である。

不肖シュうぇッチマンでさえ、本業ではいつも朝一番乗り。

場になじみ、全員の動きを観察したいから。

私シュうぇッチマンの愛弟子たちも、朝の入りは早い。

スタッフよりも早く、現場に入ることを心がけているからだ。

 

将棋に強くなりたければ、急がば回れ

すべての分野で準備力を高めることが急務。

 

早めに原稿を書けば、しめきり前に慌てる必要はない。

ところが、ギリギリに原稿を書けば、速達で送る必要が出てくる。

万が一、ハプニングやアクシデントが起きたら、自家用ジェットでお届けか。

 

「速さ」ではなく、「早さ」で勝負。

 

大山康晴十五世名人の将棋は、そういう準備が行き届いていた。

一手早く受ける。あるいは、序盤のチャンスをあえて見送る。

さらには、盤外戦術の数々。

次の対局にも勝てるように、単に詰ますのではなく、いたぶる。

 

1つひとつの現象ではなく、その哲学にこそ学ぶべきだろう。

 

ともあれ、対局前にやるべき準備は、非常に多いということに気づく。

そしてこの気づきこそが、実戦で勝率を高める唯一の秘訣だ。

勝負をする前に、すでに勝負がついている。これが理想。

 

運動に準備体操やルーティンが必要なように、将棋にも準備が必要だ。

 

「どうすれば脳が冴え渡るか。」

「どうすれば精神は安定するか。」

「どうすれば実戦勘が取り戻せるか。」

「どうすればケアレスミスが防げるか。」

「どうすれば作戦負けしないか。」

「どうすれば相手は嫌がるか。」

「相手に力を出させないためには、どうするか。」

「どうすれば秒読みで焦らずに指せるか。」

「どうすれば詰みを逃さないか。」

「過去の勝因と敗因は何だったか。」

「過去の準備の反省は何だったか。」

「自身の強みと弱みは何か。」

「どうすればチャンスをものにできるか。」 

 

大きな問いだけでも、いろいろある。

さらに、食事や生活リズム、お祈りなど、細部を言い出すとキリがない。

 

準備に思いを致せば、一局に賭ける情熱において、すでに相手を上回る。

少なくとも、精神的には優位に立てるだろう。

 

さしあたり提唱したい準備は、「ノートの振り返り」。

「データの分析」、そして「練習試合」であろうか。

 

「データの分析」は、将棋ウォーズを使う。

ノートに一覧表を作り、自らの囲い・戦法・手筋の勝率を記録する。

1つひとつクリックするのは労だが、自分の強みと弱みを知るためだ。

むろん弱点はそのままにしてはいけない、補強しよう。

 

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。」

まずは孫子の言葉を、十二分に、かみしめたい。