ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

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実戦―その徹底的な準備をめぐって(補遺その4)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

実戦―その徹底的な準備をめぐって(補遺その4)

 

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ここまで、準備を中心に論じてきた。

しかし、準備ばかりを論じてきた感もなきにしもあらず。

 

そこで最後に、後始末についても、少しは言及しておこうと思う。

もっとも、後始末とは、次の準備でもあるのだけれども――。

 

後始末は、特に次の2つが大事だろう。

1つは投げ場、もう1つは感想戦である。

 

後者から行く。

相手が感想戦に応じてくれなくとも、必ず見直しをすべきである。

勝局はその日のうちに、敗局はしばらく時間が経ってからでも構わない。

 

そして、これが非常に重要なことだが、棋譜を残しておこう。

棋譜用紙に、棋譜を記入する。

 

棋譜を記入する際は、略記号を用いると速記できて便利だ。

歩は「ヽ」、香は「禾」、桂は「土」、「銀」は「ョ」、「金」は「Λ」、

角は「ク」、飛は「ヒ」、玉は「〇」、成は「ナ」である。

竜は「立」、馬は「マ」。

7六歩なら「76ヽ」の要領だ。漢数字も算用数字でOK。

 

将棋部時代は、負けた方が記録を残すルールになっていた。

そして、季節ごとに、それを元に自戦記を書く習わしだった。

 

若き日の大山康晴十五世名人は、棋譜をすべて記録に残していた。

これは我々も大いに見習うべき美点だと思う。

 

後日、強い人に批評を仰ぐにしても、記録がなければ話は始まらない。

二度と再現しないにせよ、一度は振り返ることになるので、必ず残す。

 

たしかに、将棋倶楽部24や将棋ウォーズは、自動的に棋譜が残る。

横着して、コピペして終わりにすることもできるだろう。

 

だが、一度、盤駒に並べながら、手書きで記録を取ることをおすすめする。

その際、相手の側から見ると、とても勉強になる。

ネットで並べた将棋は、記憶に残りにくい。

だからこそ、手で並べるのである。

 

さて、そろそろ次の話題に行くが、いつ投了するのがベストだろうか。

いわゆる投げ場についてだが、3つの考え方があるだろう。

 

1つは、最後の最後(詰み)まで指す。

これは将棋部の団体戦のおかげで叩き込まれた。

あっさり土俵を割ると、他のメンバーに影響するから、最後まで粘る。

また、アマチュアなので、どういうミスが起こるか分からない。

 

2つは、いわゆる形作り。

プロみたいに、美しい投了図を作る。

 

3つは、潔く投げるパターン。

羽生善治は盤外戦術を恐れてか、かなり前に投げて、大山康晴を憮然とさせた。

谷川浩司島朗は、粘らずに、あっさり投げることが多い。

花村元司は、「しょんない、もう一丁」が口癖だった。

 

たぶん、アマチュアは、1を原則とするのがベストだろう。

とはいえ、状況によっては、2や3を選んだ方がいいこともあるはずだ。

アマチュアでも、感動的な名局が生まれることはある。

その場合は、2の形作り。

 

相手が陰険な場合、惨め過ぎる負け方が、尾を引き、次に響く。

そして、何より時間の無駄。

こういう場合は、さっさと諦め、次に行った方が精神衛生上よろしい。

 

繰り返すが、「終わりは始まり」。

勝つ時は、大山流で次にトラウマを残す方法が有効である。

その反対に、花村流で人間的に恨まれないことも次につながる。

 

相手に本気で恨まれたり嫌われたりすると、長期的に見たときに苦しい。

盤上では辛く、盤外ではソフトに、そして、ニコニコ。

激辛流の丸山忠久九段は、いつもニコニコしている。

我らアマチュアも、そのように心がけたいものである。