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ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

おまけの将棋ノート(28)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

おまけの将棋ノート(28)

 

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左美濃急戦

 

 温故知新。将棋の戦術というものは、どんどん進歩していくのだけれども、だからといって、古い戦法がまったく使いものにならないかというと、そんなことはない。

 たとえば、神崎健二八段の新著に、中川慧梧アマを指導したときのエピソードが載っている。詳しいことは、新著をお読みいただきたいが、アマ最強の中川さんが今ではほとんど指されない雀刺しを研究するに至ったのは、神崎八段の影響なのだという。

( 香落ちについてのエピソードも興味深く読んだ。アマと奨励会では、そういうところにも差があるのか、と。 )

 

  

 

 さて、いつも終盤のことしか書かないと思われるのも癪の種なので、今日は序盤のことを書きたい。多くの初級者が悩む四間飛車対策について。私シュうぇッチマンの四間飛車対策は、今では珍しい急戦策である。しかも、右銀急戦だ。

 今朝の『朝日新聞』に、最近はプロもソフト研究対策でオールラウンダーが増えていると、糸谷八段の言が。アマはもともと相手の研究を避ける傾向が強いが、対四間飛車にどうするかも重要なテーマ。穴熊全盛時代に、やる人が少ない急戦を選ぶのが私シュうぇッチマンの選択。しかも右銀急戦は、渡辺明竜王の本にも載っていないのだ。したがって最近の若い振り飛車党が研究する範囲は、非常に限られている。だから、効果覿面。

 右銀急戦を勉強するためには、もちろん私シュうぇッチマンが密かに『旧約聖書』と呼んでいる『羽生の頭脳』が大事。1巻の最初が右銀急戦なのだ。ベテランの私シュうぇッチマンは、この1巻の1章は、擦り切れるほど読み込み、並べ、隅から隅まで熟知している。ただし、この通りには指さないことも。塚田泰明九段の本や屋敷九段の本も応用するし、玉の囲いは左美濃にすることも多い。やはり船囲いは実戦的に勝ちにくいから。

 

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 実際、今回の対局は、左美濃急戦で快勝した。図が、その序盤。△4五歩は、定跡。ここで角を交換してからの▲5五銀が有名な変化球。もし後手の左金が5二にいる場合には、角を交換しないで単に▲5五銀もなかなか有力。

 後手はいろいろ手のあるところだが、ここで△3五歩と銀取りを受けるだけの手を指してきた。次に△2七角から馬を作り完封する狙いだろう。以下、▲3六歩△同歩▲2四歩△同歩▲3六飛△3五歩▲2六飛△2五桂▲3三角にて、先手必勝。細かいところだが、▲3六歩と▲2四歩の連続突き捨てが、角を先手で打たさない大事な工夫。飛車の通り道を開拓しておく「突き捨ての歩」だ。最後の△2五桂が左桂を捌きたかったのだろうが、考えられないポカで、ここは当然△2五歩で後手が少しよかっただろう。振り飛車党は、桂馬を跳ねた直後に角を打たれる筋をうっかりする人がたまにいるが気をつけたいところ。もし△2五歩だったならば、▲2八飛△3九角▲2七飛△8四角成▲2三歩△同銀▲6六角△7五歩が変化の一例。▲2三歩には△3九馬も有力。

 

実践心理学

 

 実践心理学(NLP:ニューロ・リングイスティック・プログラム)とは、言語学者のジョン・グリンダー&心理学専攻の学生リチャード・バンドラーが、3人の成功したセラピストの言語パターンを分析したのが起こりとされる。3人とは、家族療法のバージニア・サティア、ゲシュタルトセラピーのフィリッツ・パールズ、催眠療法のミルトン・エリクソンである。

 率直にいって、厳密な学問としてはかなりどうかと思うところも少なくないし、医療過誤などの悪い例があることも明記しておくべきだと思うが、実践的であることもたしかだろう。事実、コーチングの技術として知られているし、政治家やスポーツ選手など、さまざまなジャンルの人々のために役立っている。元祖の家族療法、ゲシュタルト療法、催眠療法はもとより、イメージトレーニング、恐怖の除去、コミュニケーションなど、ジャンルの広がりもあり、応用範囲が広いところも魅力なのだろう。偽科学だとしても、コーチングの技術に応用するには長所もあり、ヒントもある。だから、私シュうぇッチマンも、これを全否定はしない。

 最大のポイントは、おそらく誰も指摘していないことだが、トリプティーク(3幅対)だと私シュうぇッチマンは見抜く。NLPにかぎらず、3人の異なる長所の持ち主のよいところを取り入れて総合すると、よい理論、よいメソッドができあがることが多い。たとえば、間テクスト性理論は、バフチンソシュールフロイトを合成したから、すぐれた理論に発展した。また、地域おこしに必要なのは、博報堂によれば、よそ者・切れ者・バカ者という。将棋も、3人の棋士を手本にすると、よいことがある。私シュうぇッチマンの場合は、受けの大山康晴・攻めの谷川浩司・古典の天野宗歩を3人の師匠としている。ただし、モデルが古いので、新しい新・御三家を今、探しているところ。

 NLPであと2つ興味深いのは、恐怖を減ずるクイック・レシピと、五感と言語を活用するモーダル・チャンネル。細かいところは今後の課題とするが、恐怖の払拭と、五感と言語化能力をフル活用することは、将棋ファンにも、受験生にも、意識してほしいと切望する。コツは、自己暗示と質問力。