ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

おまけの将棋ノート(38)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

おまけの将棋ノート(38)

 

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相アヒル囲い

 アヒル指しが、止まらない。

 とりわけ超早指しの将棋で、アヒル囲いがどうやら無双であるらしいと、判明したからだ。もちろん、そんなに簡単でもないのだが、相手も奇襲を企んでいたりするから、ツボにはまる。特に初手から変な動きをしてくる場合、有効だと気づく。奇襲を企む連中は、内心では奇襲を怖れていることが多い。そこを衝く。

 それにしても、アヒル指しにやられて、頭に血がのぼる人のなんと多いことか。将棋は心の戦いだから、こうなれば、しめたもの。投了せずに切断する人もいる。気持ちはよくわかるし、申し訳ないという気持ちもないではない。けれども、そうではなく、アヒル指しをしっかりと咎めることが何より大事ではなかろうか。

 そういった意味で、再戦を挑んできた方は、立派だった。しかし、その方の作戦には驚いた。な、なんと、相アヒル囲いである。

 これには興奮を隠しきれない。そもそも私シュうぇッチマンがなぜアヒルを連採するかといえば、アヒル対策を探るため。そういった意味では、この鏡指しは、いつかは乗り越えなければならない壁、試練なのだ。

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 将棋のコツは、相手の動きをよく観察すること。そして、相手より少しだけ堅く囲うこと。花村元司九段の教えだ。相手と同じ囲いにしておいて、隙を見て、相手より堅くするのは、非常に理にかなっている。

 アヒル囲いの特長は、バランスがよく、大駒の打ち込みに強いこと。その特長を生かして、大駒を交換または捨てて、一か八かの勝負に賭けるのが唯一の戦術である。けれども、相手もアヒル囲いだから、手が出せない。

 困ったようでも、こういうときは冷静に対応する。困っているのは相手も同じなのだ。というわけで、相手が自滅するのを待つという方針を立てた。相手が動いてきたときに技をかける。

 結果は、後手だけ角筋がある利点を生かして左金を盛り上げてきたところで、飛車を囮(この漢字は「おとり」と読む)にして、翻弄。

 結果は、下の投了図のとおり、こちらの勝利。快進撃が、止まらない。

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★シュうぇッチマンのプチ格言コーナー

 

玉飛接近すべからず

 

 ちなみに、先ほどの相アヒル囲いの投了図の少し前にさかのぼってみよう。

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 角を切って、▲7三銀と打った局面。ここは▲7三桂成という手も見えるところだが、終盤は「盤上に味方の攻め駒を増やす」のが極意。駒台に在庫が残っていてもしょうがないので、どんどん打っていく。

 盤側で観戦しているときも、どちらが有利かを判断する際、駒台を見るとよい。駒が少ない方が勝っていて、駒が溢れている方が逆転を狙っているということが非常に多いから。

 ともあれ、この局面では、6五の桂馬を支点にして7三にどんどん打ち込んでいくのがよいわけだ。もし、7三の銀だけがすでにいるかたちなら、6五に桂馬を打つ手を考える。このように攻撃陣を分厚くして、数で圧倒することを覚えておくと、グッと初段に近づくはず。

 もう1つポイントをあげるとすれば、後手は「玉飛接近形」である。後手から見れば結果的にそうなったのだけれども、先手側から見れば、そのように仕向けたのである。ともあれ、終盤に玉飛接近している形は、攻める側からすれば非常にありがたいし、受ける側からすれば非常に悩ましい。ゆえに「玉飛接近すべからず」は、大切な格言である。

 さて、守る側は「玉飛接近すべからず」なのだが、攻める側からの考え方を解説するものが意外と少ないように思う。そこで、私シュうぇッチマンの頭と心の動きを実況してみる。一言で要約すれば、飛車を責めて、玉を攻む」だ。

 こういうときは、絶対に慌ててはいけない。また楽観してもいけない。なぜか。飛車が強力な守備駒となることがあるからだ。油断禁物。

 こういうときは、玉を攻めることと、飛車を責めることの両方を意識するのがコツ。

 冷静に相手の側に立ってみよう。もう苦しすぎて、悩ましすぎて、悶絶しそう、気絶寸前なのだ。とにかく玉を守ろうと懸命なものだから、飛車の心配までしていられない。

 攻める側は、そこを衝く。玉を詰ますと見せかけて、飛車を詰ます。そして、その飛車が寝返って玉を仕留める。これこそが、相手の駒を取ることのできるジャパニーズ・ショウギのまさに醍醐味と言えるだろう。

 私シュうぇッチマンは、たとい「鬼」と言われようが、「悪魔」と後ろ指さされようが、「人でなし」となじられようが、動じない。こういう局面は玉でなく、飛車を詰ましに行く。悩まなくてよいように、もう、そういうふうに、方針を確立している。「飛車を責めて、玉を攻む。