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ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

おまけの将棋ノート(43)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

おまけの将棋ノート(43)

 

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エゴサーチ

 GoogleYahoo! Japan)で「将棋倶楽部24_初段」と検索すると、なんと本ブログが3番目に出てくるではないか! 本編が終わったところでは、1ページ目に載るか載らないかだったのに。

 急上昇のワードとしては、意表をついて、「滑舌練習_パタカ」がある。これもGoogleのトップページに来るようだ。「アサいち」というテレビで取り上げられたらしい。たしかに、知る人ぞ知る方法だからなあ。これ、もともとはリハビリの技術。

 ともあれ、これも皆様のご支援の賜。K・K・K。感謝・感謝・感謝。

 

もういくつ寝ると(カウントダウン)

本ブログの公開期限まで、あと16日。

つまり、あと16日で、お正月。

※公開期限が過ぎても、一部記事は残す予定。

 

フローとストック

 

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 升田幸三。実力制第四代名人。

 言わずと知れた昭和を代表する名棋士

 彼は空飛ぶ雁の群れを瞬時に記憶し、何羽飛んでいるかを後から数えることができたという。

 さて、今日もQ&Aコーナーのご質問に答えてみようと思う。今日のテーマは、盤面記憶。

 

cixous5.hatenablog.com

 

 今回のご質問は、約言すると、こうなるだろう。

 「定跡を並べるとき、初手から並べるか? 途中から並べるか?」

 これに対する私シュうぇッチマンの答えは、ここの読者なら予想がつくであろうが、「両方」である。

 ただし、将棋の話をする前に、音楽の話を先にしておきたい。

 Aさんは、楽譜を最初からさらう。途中で間違えると、また最初から始める。完璧主義者と言えるだろう。これに対して、Bさんは、まず楽譜を最初から最後まで通す。途中で間違えても、とにかく最後まで通す。それが終わったら、今度は技術的に一番難しいところ、音楽的に最も大事なところを徹底的にさらう。必要があれば、その曲に応じた基礎練習を行う。そして、練習番号ごとの部分練習、最初の出だしと最後の締めくくりをいかに効果的にするかを研究する。仕上げに、本番に近い練習を行い、全体の流れ、大きな構造を掴みにかかる。

 さて、AさんとBさん、どちらが優れた音楽家、職業人と言えるだろう?

 将棋の問いに、話を戻す。定跡を並べるとき、初手から並べるのがよいのか? それとも途中から並べるのがよいのか?

 昔、『羽生の頭脳』で勉強していた時代は、初手から並べるなどという愚を犯したことはなかった。基本図から並べる。ノーマル四間飛車なら、船囲いと美濃囲いに組んだところから並べるのが研究だった。横歩取りなら、横歩を取ったところからスタート。

 もっとも、初心者・初級者時代は、この限りではない。初手からスラスラ並べられない人は、初手から繰り返し並べるのがよいだろうから。けれども、ある程度の棋力があれば、初手から並べるのは、はっきり言うが、時間の無駄である。

 ところが、それは昔の話とも言える。四間飛車にしても、藤井システムになると、この常識は通用しなくなってくる。そもそも玉を囲わないのだから、やれやれ。私シュうぇッチマンが最近、主に研究している石田流なども、最初の数手が非常に重要だし、最初から複雑に分岐しているので、初手から並べることも多い。現代将棋は、初手から並べる必要がある。これがひとまず、第1の結論。

 ところが、ばってん(九州方言で逆接)、しかし、である。このやり方だと、すべてを初手から並べるという「時間の無駄」が生じてしまうというデメリットがある。したがって、他方においては途中から並べることも必要だというふうに強調したい。これが第2の結論。

 私シュうぇッチマンの棋譜並べは、高速棋譜並べばかりが脚光を浴びているが、スキップ棋譜並べというものも実は密かに紹介しておいたはず。1図からいきなり2図へ、2図からいきなり3図へという具合に、ビデオの早送りに2種類あるごとく、飛ばし飛ばしに並べる方法だ。

 これは要するに、盤面を記憶することを重視している。高速棋譜並べが流れ(フロー)を重視するのに対し、スキップ棋譜並べは盤面記憶(ストック)を目的としている。1分間か2分間と時間を決めて、盤面を覚える練習をしよう。

 具体的に書くと、左脳では、玉の位置、大駒の位置をまず覚える。と同時に、囲いや攻めの形など、言語化できる領域をできるかぎり言語化する。駒台の持ち駒、歩が切れている筋などを確認する。4段目から6段目をしっかり押さえる。四隅の香も見る。ひと筋ひと筋、いち段いち段、丁寧に現状を確認する。

 他方、右脳では、この形はコの字だなとかLの字だなとか、局所をイメージで記憶する。と時を同じうして、全体像をZの字を書くように、あるいは8の字を書くように視線を動かして認識する。目を開けたり閉じたりを繰り返し、残像の持続を確認する。フォト・リーディング。さらに、そこから一手ずつ進めて、途中図に戻すを繰り返す。一手ずつではなく、一気に進めて一気に戻すも繰り返す。

  

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 感想戦で、プロはすぐに途中図へ戻せる。アマだと、すぐに戻せる人と、そうでない人がいる。この練習をすると、すぐに戻せるようになるだろう。すぐに戻せるということは、流れではなく、盤面自体の認識力がついていることを意味する。ちなみに、私シュうぇッチマンは、超・右脳型の癖に、後者型のアマ。この認識力がまだ不十分なのだろう。だから、このスキップ棋譜並べに意識的に取り組んでいる。

 ごちゃごちゃ書いてきたが、そろそろまとめに入ろう。理想は、おそらく次のような2段階の工程を経るものと考えられる。わかりやすく、この問題を水道管工事に喩えてみよう。第1。水が淀みなく一気に流れるようにしておく。第2。水が詰まりやすそうなS字カーブなど、急所・難所を念入りに点検する。

 将棋の話に戻ろう。第1。初手から一手ずつ、丁寧に繰り返し並べ、本線、本譜の順をくっきり鮮やかに記憶する。第2。そうして土台をこしらえておいてから、分岐となる急所・難所となる局面図を覚える。第1。「~~~~~~」。第2。「~~!~~~!~~~!」。こんなふうにくさびを打ち込むイメージ。勝負所への意識を高めるという効果もあるだろう。

 初手から並べるのが現代将棋の研究には必要な手続きだろう。しかし、それではあまりにも効率が悪い。何を目的とするか、あるいは戦法にもよるが、「研究」は最終的には課題局面からいきなり始めることをおすすめしたい。

 先の音楽家の話だが、Bさんの方がよいに決まっている。Aさんというのは、私シュうぇッチマン(過去)のこと。いや、私シュうぇッチマンだけではなさそうだ。音楽家、あるある。

 

《私も経験がありますが、いつも最初から練習していて、時間の関係や自分の疲れで練習を中断し、そしてまた次の日も最初から練習し、また途中で終わる、というパターンになると最初ばっかり練習でき、最後がレッスン不足になったります。》

 

ピアノの独学練習法を教えてください - ピアノ初心者上法f:id:Shouldgo:20161215220459j:plain

 

 しかし、私シュうぇッチマンの場合は、あるとき合奏する機会を得て、大きく変わった。さらに指揮者を経験して、決定的に変わった。だから、Bさんというのも、私シュうぇッチマン(現在)である。私シュうぇッチマンは、将棋を音楽と捉えているところがあるのかもしれない。どちらも数え方は「きょく」(局/曲)だし、記録は「譜」(棋譜/楽譜)だしね、と。

 ともあれ、将棋だけでなく、効果的な勉強法というものを探るヒントになれば幸いである。この問題は、思いのほか、深い。