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ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

おまけの将棋ノート(45)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

おまけの将棋ノート(45)

 

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もういくつ寝ると(カウントダウン)

本ブログの公開期限まで、あと14日。

つまり、あと14日で、お正月。

※公開期限が過ぎても、一部記事は残す予定。

 

奇襲撃退マニュアル(1)  原理論

 今回のご質問は、多くのアマチュアが頭を抱えている奇襲戦法の対策についてである。

 これはニーズもあるだろうし、得意なジャンルなので、ひときわ張り切って回答したい。ただし、1回ではとても書き切れそうにないので、最後の連載とする。

 

cixous5.hatenablog.com

 

 どうすれば奇襲戦法に対応できるのか? いや、その前に、そもそも「奇襲戦法ごとき」に対策を講じる必要があるのかどうか? まずはここから考えてみよう。

 一口に奇襲戦法と言っても、あまりにも多種多様である。あまりにも多種多様であるがゆえに、対応しきれないとも言える。つまり、奇襲戦法のポイントの第一は、そのバラエティの豊富さにある。

 鬼殺し、早石田、原始棒銀、原始中飛車、端角中飛車、筋違い角、角頭歩、アヒル囲い、一間飛車、阪田流、地下鉄飛車、鳥刺し、かまいたち、カニカニ銀、パックマン、嬉野流、パーフェクトディフェンス、横歩取り▲7五角、きmきm金・・・・・・

 こう列挙されただけでも、髪をクシャクシャかきむしる読者の方も少なくなかろう。

 そこで、対策を講じようする勇者は、大きく2つに分かれる分岐点に立たされる。1つ目のコースは、その奇襲という樹海(バラエティの細かい網の目)に分け入る道。もう1つのコースは、その奇襲の樹海(煩雑きわまりない、気が滅入るほどに細かすぎる網の目)には分け入らない道だ。

 

 1.奇襲という樹海へIN

 2.奇襲という樹海からOUT

 

 さあ、どっちを選ぶ?

 このブログの熱心な読者であれば、すでに答えは明瞭であろう。「どちらも選ぶ」が、正解。前者だけでは、ナイーヴすぎるし、後者だけでは、虫がよすぎる。あまりクソまじめに奇襲の勉強をするのは愚かしいが、さりとて、まったく奇襲の勉強をしないで、奇襲に勝とうだなんて、調子がよすぎるというものだろう。

 つまり、「奇襲」とは「一箱のマッチ」と同じというわけだ。「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。重大に扱わなければ危険である。」(芥川龍之介侏儒の言葉」)

 なるほど、奇襲に負けるのは「不慮の事故」だというふうに捉え、あくまで正統派の勉強に努める。これも一理ある考え方に相違ない。しかし、そうすると、何度でも繰り返し「奇襲」があなたの前に立ちはだかり、あなたの行く手を阻むことだろう。勝率も上がらず、せっかくの正統派の勉強も、効果が半減とまでは言わないが、2割くらいの損をすることになるだろう。大切なことは、相手が奇襲で来る確率が何パーセントか、だ。ID将棋。データを基に、科学的に行こう。もし相手が奇襲で来ないという保証があるのであれば、奇襲対策を講ずる必要はない。

 奇襲遭遇率。これは人によって率が違うので、それぞれが自身のノートと自らの漁場(戦場)を精査してみてほしい。私シュうぇッチマンの感触だと、将棋倶楽部24の場合、初級タブ、中級タブでの奇襲遭遇率は高い時で25%弱。将棋ウォーズも、初段前後の棋力で、超早指しの場合、そのくらいの比率だと捉えている。もしそうだとすれば、ランチェスター戦略に照らしても、奇襲対策が必要。奇襲対策を怠れば、初段になれないという結論が出てくる。

 ちなみに、現在はアマチュア名人戦やアマチュア竜王戦を主戦場とする私シュうぇッチマンだが、それでも一局くらいは一攫千金を夢見た奇襲家と対戦しているから、やはりアマチュアにとって、奇襲対策は必須と言えるのではなかろうか。かくいう私シュうぇッチマンも、アマチュア竜王戦では、シュうぇッチマン・スペシャルというオリジナル奇襲戦法(企業秘密なので、質問されても教えない。ただし、授業料をはずむのなら、喜んで教える、なんちゃって。)を用いて、完封勝利を収めている。

 というわけで、奇襲戦法には対策が必須であるという前提で、以下、進めていく。対策法は、先述のとおり、2種類。すなわち、あらゆる奇襲に対応できる地力をつけることと、あらゆる奇襲の細部に精通すること。この両極を、ともに追っかけることが必要だ。それでは、優先順位をどうしよう?

 まずは、地力、底力をつけることに専念すべき、というのが、私シュうぇッチマンの提言。奇襲はとにかくバラエティ豊富なので、全部に精通するなど、狂気の沙汰である。わがシュうぇッチマン・スペシャルのように、本にもネットにも載っていないオリジナル奇襲だって、アマ棋界にはたくさんあるのだから、そもそも網羅しようと考えること自体が無謀。

 それでは、どうやって地力をつけるか。答えは、1つ。徹底的に駒落ちの勉強をすること。下手側だけでなく、上手側も。

 そもそも奇襲に負けるのは、地力がないから。別の言い方をすれば、よく理解せず、形だけで、将棋を指しているから。私シュうぇッチマンも、4年前のアマチュア名人戦で、超・強豪の相手(私シュうぇッチマンから矢倉を奪った男)に、こうズバッと指摘されて、目が覚めた。

 このブログの駒落ち編をよく読んで、とことん実践してみてほしい。このブログでは棋譜並べを推奨しているが、しかし、棋譜並べだけでいいなんてことは、どこにも書いていない。他のブログに比べて、駒落ちの勉強を強く押し出しているのも、本ブログの特色の1つだ。

 私シュうぇッチマンのノートをのぞき見すると、おそらく気絶する読者もあるだろうと思うのだが、棋譜並べと駒落ちの勉強量がそこらへんのアマとは、およそ比べものにならない。

 ついでにいうと、駒落ち名人(早指し名人)と謳われた東の故・花村元司九段、西の故・灘蓮照九段の棋譜を並べると、とっても勉強になる。形にとらわれない、しかし、それでいて、理にかなった本物の将棋が指せるようになるはずだ。

 もっとも、このように一般論で語ると、根性論に聞こえてしまい、読者諸賢も不服だろう。もっと手っ取り早く勝てる実践的な方法・技術を教えてほしい、という声が聞こえてきそうだ。

 そこで、詳しくは次回、述べようと考えていたが、一言だけヒントを漏らしておこう。奇襲の大半を封じるのには「大駒を交換しない」という鉄則がある、と。

 奇襲には大別して、大駒を交換して大技をかけにくるものと、駒を盛り上げて相手陣を圧迫し抑え込みにくるものがある。前者の対策は、そもそも大駒を交換せず、大駒を抑え込む方針がよい。たとえば、かつて米長邦雄の奇襲・角頭歩に対し、中原誠は角道を止めるという塩対応、大人の対応をした。多くの奇襲は、大駒交換をしなければ、そもそも成立しない。まずは、このような原理論を確認しておこう。

 駒落ちの上手を勉強する必要があるのは、要するに、相手の大駒の動きを無力化し、封殺する技術を向上させるためだ。駒落ちでは、原理的には駒交換は下手側が有利になる。小駒でもそうなのだから、大駒を手持ちにされると、苦しい。相手が格上なら、なおのこと。

 

【決定版】駒落ち定跡

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【決定版】駒落ち定跡

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駒落ちの教科書 八枚~二枚落ち編

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駒落ち新定跡―すべての駒落ちをひとつの戦法で戦う、新発想の定跡書! (スーパー将棋講座)

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駒落ち新定跡 スーパー将棋講座

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棒銀と中飛車で駒落ちを勝て! (NHK将棋シリーズ )

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駒落ちのはなし

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新・駒落革命

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将棋大観

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追伸:この記事を書いた後に、次に記事と出会った。

 

初段になる考え方2 | 二人セゾンのブログ

 

 一度目の不自由は、駒落ちによって克服。二度目の不自由は、序盤の繊細さに対する意識によって克服。「実に、まったく、そのとおり!」でござると、膝を打つ。そして、これはそのまま、奇襲対策にも当てはまる考え方だろう。