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ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

新・散る日本 名人がコンピュータに敗れる日

はてなブログ(愛称:ピリ将)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

新・散る日本

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 「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる。これは信じていいことだ。」

 桜の季節である。けれども、この季節は、梶井基次郎でなくとも、憂鬱になる。いや、桜の樹の下に屍体が埋まっているくらいなら驚きもしないが、市場の下や小学校の下に何が埋まっているか分からない昨今なのだから。

 佐藤天彦名人・叡王が、PONANZAというコンピュータソフトに敗れた。昔、木村義雄十四世名人が塚田正夫八段に敗れたとき、「桜の森の満開の下」の著者・坂口安吾は「散る日本」を著したが、今こそ新・散る日本を著すときが来たと言えよう。

 何が不満かといえば、端的に、佐藤名人に日光東照宮で祈祷させている運営が不満である。名人には、神頼みしている暇などなかったはずだ。悠長に大事な前日をくつろがせる運営側の暢気さが、私シュうぇッチマンをひどく苛立たせる。本人が祈りたければ、プライベートで祈らせればよいのであって、番組企画的に直前の大事な時間に、そんなことをやらせる意味があるとは思えない。

 第二局で引き分けに持ち込むことは、今後の将棋界のために大切なことである。それ以前に、真剣勝負を繰り広げることが須要なことである。名人戦も戦う叡王に与えるべきは、神様などではなく、前日の調整に集中できる環境づくりである。

 パフォーマンスやサービスなどに気を取られている暇はない。もともと佐藤名人は調整のために2日間を開けておくというほどの準備派だ。観光や必勝祈願などは、いくらでも代わりや適任がいるのだから、佐藤名人・叡王には対局に集中できる環境を与えてほしい。運営側に再考を求める次第だ。

 私シュうぇッチマン程度の雑魚アマ棋士でも、全国大会の前日と前々日は調整のために仕事を休む念の入れようである。

 人間は機械と違うが、メンテナンスは要る。食べ物もスポンサーの出すものではなく、うな重でも何でも食べさせてあげるのが、真剣勝負の演出というものではないか。スポンサー提供のものを食べる人も、いくらでも代わりがいるだろう。どうしても佐藤さんに食べてほしいというなら、事前のテイクでも構わない気がする。

 電王戦の運営に「いちゃもん」をつけるゆえんだ。時の名人が2連敗するのもいかがなものか。第2局は別に蹴ってもよいと思うが、もし行われるのであれば、パフォーマンスのためのパフォーマンスではなく、勝負に直結するパフォーマンスだけで埋め尽くしてほしいと切望する。酸素吸入器でも、合法ドラッグでも、マッサージでも、何でも持ち込み、ガチ勝負を展開してほしい。

 いろいろな意見があることは承知しているが、名人が敗れるのを見るのは、将棋ファンにとって、胸張り裂けんばかりの悲痛、嗚咽である。