ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

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読み切れたら初段以上 次の一手迷人戦(7)【解答解説編】

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ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

次の一手迷人戦(7)【解答解説編】

 

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 問題図を再掲する。

 

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 「次の一手」と言われれば、ここで▲4三香成でないことがばれてしまうが、本とちがってブログは字数を費やせるので、▲4三香成から解説しよう。

 たしかに、駒得を図る手は価値が高いので、実戦ではこういう手も軽視してはいけない。仮に桂馬がいなければ、上下からの挟み撃ちで決めることもできるので、悪手とまでは言えない。

 この局面では、△5一玉となれば▲4二金の頭金までなので、▲4三香成には△同玉と取るが、そうすると玉が上部に逃げ出す形になってしまう。それでもさすがに▲4一竜以下、勝ちだとは思うが、明解さに欠ける。一例としては△3四玉▲3六金△4三歩。玉が上部へ行くと、捕まえるのに駒がたくさん必要になるので、極力、避けた方がよい。もしあなたが後手ならば、龍を引きつけるなどして粘りに行こう。桂馬が利いているのも実に心強い。

 というわけで、正解はズバッと▲4一竜!

 竜と歩の交換。詰将棋や次の一手と違って、実戦ではこんな派手な手がいつも決まるわけではないので、きちんと読みを入れる必要がある。

 なるほど「玉は下段に落とせ」「終盤は駒の損得より速度」という2つの格言に即してはいるが、特に終盤では正確な読みの裏付けがないままに、こういう手を指してはいけない。読めないのなら、駒得の4三香成のほうがマシかもしれぬ。こういう超・基本的なことを棋書というものは案外、教えてくれないようだと、最近、気づいた。

 さあ、ということで、読みを入れてみよう。

 △同玉▲4三香成にて、必至。持ち駒の金も合わせればこっちの軍勢は3枚。に対して後手は裸の王様1枚のみ。必至である。何もしなければ、▲4二銀成または▲4二成香までの一手詰めだから、△5一玉と銀を取るが、入手した金でやはり▲5二金の頭金まで。

 ▲4一竜に△6一玉なら、▲4二銀成の開き王手で合い利かずの即詰みだ。7筋の壁形が祟っている。

 さて、読みを入れるように強く促した理由は、もし一路ずれて、成香の位置が5三だったら、△9五角と王手で素抜く筋があるから。自陣は「居玉は避けよ」を守れていない。最後まで油断してはいけないのが将棋というもの。

 なお▲4三香成に代えて▲4三香不成の王手は、「王手は追う手」の典型で、よくない。次に確実に詰ます▲4三香成の方が、玉を上部に逃がさないという意味で百倍、千倍よい手であることを覚えよう。

 

【本日のまとめ】

・終盤は格言だけに頼るのではなく、正確な読みを心がけよう。

・読み切れない場合は、大きな駒損を避けよう。安全運転が基本。