ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

ちょい荒 将棋急戦・乱戦講座(1)玉のインスタント囲い

はてなブログ(愛称:ピリ将)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

シュうぇッチマンの将棋急戦・乱戦講座(1)

 

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玉のインスタント囲い

 

 レディース&ジェントルメン、グッドモーニング!

 紳士淑女の皆様、おはようございます。 

 アシスタントのピリギゃルです。

 今回は新企画、シュうぇッチマン先生の将棋急戦講座です。パチパチパチ。(盛大な拍手の音。)

 この講座では、シュうぇッチマン先生が、ご自身の実戦をもとにして、級位者向けにアドバイスをしてくださいます。

 これまでは無愛想に自戦譜を貼り付けるか、軽く次の一手を出題するかでしたが、いささか不親切であると感じていたので、先生がお時間ができる隙を見はからって、今回の講座を依頼してみましたよ。イェイv

 というわけで、もう少し具体的な、将棋の流れについての感覚的なものも含めて、先生ともどもお伝えできればと思います。

 多くの強い方々は、言語化する部分で、なんというか、もどかしいわけです。そんなの、直感でしょ、みたいな。したがって、この講座では、盤面・符号・言語すべてを駆使して、なるべく級位者の方にも、分かりやすいように、そして実力をつけてもらえるように配慮してくださいとお願いしたところ、快諾していただきました。読者に変わって、お礼を申し上げます。

 なお、この講座では、先生に3つの制約を課してみました。1つは級位者向けということで、アグレッシブな将棋を指すこと。いつもの受け将棋は封印し、攻めの姿勢を前面に押し出してくださいとお願いしました。

 もう1つは、第1の制約とも関連しますが、居玉は避けるものの、ほとんど玉を囲わないというもの。居玉で戦ってくださいとお願いしたら、断られた上、破門されそうになったので、「1手だけなら囲ってよいです」と申し上げたら、笑顔で引き受けてくださいました。

 第3は、非定跡形で戦うこと。定跡の丸暗記ではいつまで経っても成長しないので、非定跡形の考え方を伝授してくださいとお願いしておきました。これには、二つ返事。

 本音を述べると、皆さんには、玉をしっかり囲う本格的な戦いを覚えていただきたいと願ってやまないのですが、しかし、級位者や女性、子どもという方々は、とにもかくにも超・攻撃的なので、最初は原始棒銀のような戦法を入り口とし、2~3級から一生ものの戦法を身につけさせるという二段階が、実際的というものなんだろうなと、自分の体験に引きつけながら、思うわけです。

 というわけで、第1回目の今回のテーマは、玉のインスタント囲い。早囲いというと、矢倉の特定の囲いのことになってしまうので、ここでは「インスタント囲い」と命名してみましたよ。特定の囲いのことではなく、「居玉は避けよ」という金言を守るために、玉を1つだけ動かすことを「インスタント囲い」と名づけました。

 シュうぇッチマン先生は、居玉で指すことは、ほとんどありません。どんな急戦・乱戦でも、必ずインスタント囲いを意識していらっしゃいます。「居玉のまま負けたら、100%『囲えばよかった』と感想戦で反省、後悔することになるのがわかっているのだから、意識しないわけにはいかない。将棋において100%という数字はまずないはずなのだが、居玉というものは、その100%に限りなく漸近する悪手であり、最悪の囲いであるのだから、どれだけ強調しても強調しすぎということはないのである。ええい、この際だから、言い切ってやろう。居玉で戦う者は、プロレベルの棋士は別として、シュうぇッチマン門下、破門じゃ。」ひぃ~。

 クールダウン。今回の教材にするのは、下記の譜。戦型は角換わりです。

 それでは、講座のはじまり、はじまり~

 

PCで並べる方は、こちら:

https://noike.info/yourls/91uyp8zhlo

 

盤駒で並べる方は、こちら:

開始日時:2017/5/30 19:3:23
手合割:平手
先手:シュうぇッチマン
後手:O氏
手数----指手---------消費時間----
1 7六歩(77) (00:00/00:00:00)
2 8四歩(83) (00:00/00:00:00)
3 2六歩(27) (00:00/00:00:00)
4 8五歩(84) (00:00/00:00:00)
5 2五歩(26) (00:00/00:00:00)
6 3二金(41) (00:00/00:00:00)
7 7七角(88) (00:00/00:00:00)
8 3四歩(33) (00:00/00:00:00)
9 8八銀(79) (00:00/00:00:00)
10 7七角成(22) (00:00/00:00:00)
11 同 銀(88) (00:00/00:00:00)
12 2二銀(31) (00:00/00:00:00)
13 3八銀(39) (00:00/00:00:00)
14 3三銀(22) (00:00/00:00:00)
15 2七銀(38) (00:00/00:00:00)
16 7二銀(71) (00:00/00:00:00)
17 3六銀(27) (00:00/00:00:00)
18 6四歩(63) (00:00/00:00:00)
19 6八玉(59) (00:00/00:00:00)
20 6三銀(72) (00:00/00:00:00)
21 4六歩(47) (00:00/00:00:00)
22 7四歩(73) (00:00/00:00:00)
23 5八金(49) (00:00/00:00:00)
24 7三桂(81) (00:00/00:00:00)
25 4五銀(36) (00:00/00:00:00)
26 5二金(61) (00:00/00:00:00)
27 6六歩(67) (00:00/00:00:00)
28 4二玉(51) (00:00/00:00:00)
29 5六角打 (00:00/00:00:00)
30 6五歩(64) (00:00/00:00:00)
31 同 歩(66) (00:00/00:00:00)
32 5四銀(63) (00:00/00:00:00)
33 同 銀(45) (00:00/00:00:00)
34 同 歩(53) (00:00/00:00:00)
35 6四歩(65) (00:00/00:00:00)
36 6五銀打 (00:00/00:00:00)
37 4七角(56) (00:00/00:00:00)
38 8六歩(85) (00:00/00:00:00)
39 同 歩(87) (00:00/00:00:00)
40 5五角打 (00:00/00:00:00)
41 6三銀打 (00:00/00:00:00)
42 6四角(55) (00:00/00:00:00)
43 7四銀成(63) (00:00/00:00:00)
44 同 銀(65) (00:00/00:00:00)
45 同 角(47) (00:00/00:00:00)
46 6三歩打 (00:00/00:00:00)
47 6二歩打 (00:00/00:00:00)
48 6五銀打 (00:00/00:00:00)
49 9六角(74) (00:00/00:00:00)
50 6二飛(82) (00:00/00:00:00)
51 6六歩打 (00:00/00:00:00)
52 切れ負け (00:00/00:00:00)
まで51手で時間切れにより先手の勝ち

 

 ここまでなら、いつもの実戦集だが、ここから図面を駆使していく。

 

1.銀はすばやく四段目へ

 

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 序盤も、序盤。▲3六銀と棒銀を四段目に進出したところ。まだ左金も上げていない段階で、一目散に銀を四段目へ進出させる。というか、スピード重視なので、状況によっては左金を上げるつもりはない。

 とにかく棒銀は四段目へ進出させなければならぬ。クリーニングや吉野家と一緒で、スピードが命。負けてでも、すばやく進出させるべきである。そうでなければ「銀が泣いている」状態になってしまう。銀を泣かせたら承知しまへんで。

 なお、銀が五段目に行けば、棒銀よしとされていることは、周知の通り。

 棒銀は通常、2六へ上がるものと思い込んでいるのは初級者。上級者は2六と3六を使い分ける。3六は場合によっては腰掛け銀にもできるように保険をかけた手。私シュうぇッチマンは、3六へ上がることの方が多い。

 

2.居玉は避けよのインスタント囲い

 

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 攻めたい。血が騒ぐ。とにかく攻めて、攻めて、攻めまくりたい。

 が、一呼吸。インスタント囲い! 玉を1つだけ動かしておく。はい、これで居玉ではなくなり、破門もなし。相手の玉次第でもあるのだが、これ以上は動かさない覚悟。

 

3.離れ駒はなくそう

 

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 居玉は避けたが、攻めるために、離れ駒もなくしておきたい。

 飛車を捨てるつもりなら、一段金も悪くないが、5八の方が玉に密着しているし、銀が4七に引いた時や、金が4七に上がったときにも連結するから、よい位置なのである。よし、これで離れ駒はなくなった。

 と、ここらへんで、相手陣もテイサツしてみよう。おや、銀が浮いているではないか。おやおや、居玉ではないか。ハッハッハッ。すでに作戦勝ちのようである。

 

4.銀をはったりで5段目へ

 

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 相手に隙ありとみて、血気にはやった棒銀様がついに5段目へ躍り出た。単孤の銀は、はったりか、それとも・・・・・・

 

5.腰掛け角戦法

 

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 いかに阿呆シュうぇッチマンといえども、単騎の銀で攻められるとは思っていないわ。相手も離れ駒を減らし、居玉を避けてきた。やるな。

 こちらはひそかに退路を両方向に確保しておいて、腰掛け角を放つ。もちろん、そんな戦法はないので、新戦法、オリジナル戦法である、たぶん、おそらく。ねらいはもちろん、3四の歩を掠め取ること。

 

6.銀交換に成功

 

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 もちろん、相手も簡単に3四の歩を恵んではくださらない。6五の歩を突き捨てて、腰掛け銀で来た。ここで意固地に▲3四銀は、△6五銀とか△6五桂とか△6二飛のような手でインスタント囲いの天井から右四間で攻めてくる手があるので、割に合わない。

 ということで、あっさり銀交換に応じるが大人の対応というもの。

 なるほど、攻めの銀どうしの交換だから、あまり喜べたものではないのかもしれない。しかも、五段目に進出した銀と四段目の銀の交換だから、こちらの手損。ただ、一歩もうかっているので腹は立たない。それに、相手の玉のコビンをこじ開けたのだから、しっかり戦果は上がっているのだ。こんな無茶苦茶な攻めで、棒銀の銀がさばけたのだから、とりあえず安堵してよかろう。めでたい。

 

7.角の可動域を広げる

 

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 めちゃくちゃやっているようだが、セオリーにかなっている。

 たとえば、この局面だが、銀を交換した後、▲6四歩と突きだした。これはもちろん、6三へ銀をぶち込むための拠点づくりでもあるが、実は角の可動域を広げてもいるのだ。銀がさばけたら、次は角。もともと退路は用意してあるのだが、さらに前途にも広々と展望が拓けたほうがよいに決まっている。そういう思想の手が▲6四歩なのだ。

 

8.歩切れ対垂れ歩

 

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 相手も8筋に嫌みをつけつつ巧みに応戦してきたが、インスタント玉の位置は6筋なので、そこさえ大丈夫なら問題なし。

 △6三歩と6筋の低い場所に歩を使わせて、歩切れに追い込む。これで玉頭は安全になった。で、垂れ歩。△同金は▲7一銀で割り打ちの銀。△同飛は▲8三角成で、8筋の攻めも根元から鎮圧となる。

 

9.詰ますのはね、玉とは限らないんだよ。

 

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 △6五銀から角を追って、やっとのことで垂れ歩をもぎ取った後手だったが、ふふふ、その歩を取ると、この歩とばかりに、▲6六歩と打って、銀の逮捕が決定し、投了となった。いつのまにか、棒銀が二枚銀に。おしまい。

 

 

 シュうぇッチマン先生、ありがとうございました。

 インスタント囲いでも、十分戦えることが証明されたと思います。「投了されなければ、この後はもう1つの大砲である飛車も大活躍させる予定だったのだが・・・・・・」いやいや、飛車落ちで結構、それでは相手があまりに可哀想です。それはまたの機会にということで。

 今回の講座、いかがでしたか? ではでは。