ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

ちょい荒 将棋急戦・乱戦講座(6)

はてなブログ(愛称:ピリ将)

ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

シュうぇッチマンの将棋急戦・乱戦講座(6)

 

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振り飛車

 

 おはようございます。ピリギゃルです。

 本日は、ついにこの講座も、最終回。というわけで、いつもの講座とは違う一局を解説していただきましょう。本日のテーマは「玉はしっかり囲いましょう」です。

 相手の方は三段。終盤の白熱した戦いも、見どころですよ。

 

PCなどで並べる方は、こちら:

noike.info

 

盤駒などで並べる方は、こちら:

開始日時:2017/06/03
持ち時間:10分+30秒
手合割:平手
先手:シュうぇッチマン四段
後手:S三段
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:9/)
2 3四歩(33) ( 0:1/)
3 6六歩(67) ( 0:2/)
4 4二飛(82) ( 0:2/)
5 7八銀(79) ( 0:4/)
6 6二玉(51) ( 0:2/)
7 7七角(88) ( 0:4/)
8 7二玉(62) ( 0:1/)
9 6七銀(78) ( 0:13/)
10 5二金(41) ( 0:1/)
11 8八飛(28) ( 0:4/)
12 3二飛(42) ( 0:7/)
13 8六歩(87) ( 0:6/)
14 3五歩(34) ( 0:1/)
15 2八銀(39) ( 0:4/)
16 3六歩(35) ( 0:2/)
17 4八金(49) ( 0:4/)
18 1四歩(13) ( 0:18/)
19 1六歩(17) ( 0:6/)
20 4二銀(31) ( 0:7/)
21 8五歩(86) ( 0:4/)
22 4四歩(43) ( 0:12/)
23 8四歩(85) ( 0:6/)
24 同 歩(83) ( 0:1/)
25 同 飛(88) ( 0:2/)
26 8三歩打 ( 0:1/)
27 8五飛(84) ( 0:1/)
28 4三銀(42) ( 0:10/)
29 4九玉(59) ( 0:3/)
30 2四歩(23) ( 0:16/)
31 5六銀(67) ( 0:6/)
32 5四銀(43) ( 0:41/)
33 3六歩(37) ( 0:7/)
34 同 飛(32) ( 0:2/)
35 3七歩打 ( 0:2/)
36 3二飛(36) ( 0:7/)
37 3八玉(49) ( 0:2/)
38 6四歩(63) ( 0:6/)
39 5八金(69) ( 0:5/)
40 6三金(52) ( 0:2/)
41 6五歩(66) ( 0:9/)
42 7四金(63) ( 0:14/)
43 8八飛(85) ( 0:3/)
44 6五歩(64) ( 0:3/)
45 5五銀(56) ( 0:13/)
46 同 銀(54) ( 0:16/)
47 同 角(77) ( 0:3/)
48 6六銀打 ( 0:2/)
49 4六角(55) ( 0:5/)
50 6二飛(32) ( 0:9/)
51 2三銀打 ( 1:37/)
52 4五歩(44) ( 0:8/)
53 3五角(46) ( 0:3/)
54 7七銀成(66) ( 0:4/)
55 8六飛(88) ( 1:10/)
56 7六成銀(77) ( 0:38/)
57 同 飛(86) ( 0:4/)
58 9九角成(22) ( 0:3/)
59 5三角成(35) ( 0:9/)
60 6六歩(65) ( 0:12/)
61 7四飛(76) ( 0:53/)
62 同 歩(73) ( 0:2/)
63 6四歩打 ( 0:15/)
64 6七歩成(66) ( 0:35/)
65 同 金(58) ( 0:9/)
66 4六歩(45) ( 0:32/)
67 6三銀打 ( 0:3/)
68 8二玉(72) ( 0:2/)
69 7四銀成(63) ( 0:19/)
70 4七歩成(46) ( 0:3/)
71 同 金(48) ( 0:4/)
72 8九馬(99) ( 0:5/)
73 6八金(67) ( 0:7/)
74 5五桂打 ( 0:7/)
75 4六金(47) ( 0:7/)
76 4七歩打 ( 0:4/)
77 4九歩打 ( 0:6/)
78 2三馬(89) ( 0:14/)
79 8四歩打 ( 0:7/)
80 7二銀(71) ( 0:17/)
81 6二馬(53) ( 0:11/)
82 同 金(61) ( 0:17/)
83 4三飛打 ( 0:2/)
84 8八飛打 ( 0:23/)
85 8三歩成(84) ( 0:25/)
86 同 銀(72) ( 0:1/)
87 同 成銀(74) ( 0:3/)
88 7一玉(82) ( 0:19/)
89 7九金打 ( 1:40/)
90 6五角打 ( 1:7/)
91 8八金(79) ( 0:37/)
92 4八歩成(47) ( 0:26/)
93 同 玉(38) ( 0:2/)
94 4七香打 ( 0:14/)
95 同 金(46) ( 0:22/)
96 4三角(65) ( 0:3/)
97 3一飛打 ( 0:26/)
98 4一歩打 ( 0:7/)
99 4六金(47) ( 0:28/)
100 4二銀打 ( 0:23/)
101 3五飛成(31) ( 0:25/)
102 6七桂成(55) ( 0:2/)
103 6三歩成(64) ( 0:20/)
104 同 金(62) ( 0:11/)
105 7五龍(35) ( 0:21/)
106 6二玉(71) ( 0:22/)
107 6四歩打 ( 0:29/)
108 6八成桂(67) ( 0:16/)
109 6三歩成(64) ( 0:24/)
110 同 玉(62) ( 0:1/)
111 6四金打 ( 0:23/)
112 5二玉(63) ( 0:4/)
113 7二龍(75) ( 0:12/)
114 投了 ( 0:9/)

 

 はい、こちら、シュうぇッチマン。

 本日は、インスタント囲いではなく、ふつうの将棋。インスタント囲いは、あまりにも心臓に悪いので、ホッとしている。

 相手は玉を囲えば勝っていた。今回はそういう将棋を紹介して、玉はしっかり囲おうというメッセージをお伝えできれば、と考えている。サブテーマは、有段者向きかもしれないが、駒を取る以外の選択肢も考えよう、だ。

 

1.金無双は、相振り飛車界のインスタント囲い

 

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 今回の戦型は、相振り飛車。先手はインスタント囲いを手放したが、金無双は堅い囲いでは決してない。現代将棋において、金無双には否定的な考えも多い。

 しかし、それはプロの話。アマチュアの場合、手早く囲えるので、相手の玉型によっては有効であることも少なくないと私シュうぇッチマンは考えている。

 本局も、後手の囲いは、未完成。相振り飛車は盛り上がるという固定観念があるようだ。ここで考えるべきは、速攻。玉の囲いを完成されたら勝ち目はないので、ここで、▲6五歩とちょっかいをかけに行く。後手は△7四金と高飛車を目標にしながら、上部の制圧に来る。

 

2.薄い玉には、駒の交換を迫る。

 

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 飛車を引いて、歩損する。しかし、そこで▲5五銀がねらいの一手。薄い玉には、駒の交換を迫る。

 

3.想定外の展開

 

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 △6六銀~△6二飛がまったく予想していなかった後手のすばらしい構想。これで参っている。ただし、後手の玉が薄いので、まだ諦めてはいけない。

 遅い展開にしてはいけないので、▲2三銀と打った。苦しいときは、攻め駒を責める。感じの悪い手だが、相手を急かしている意味と、将来の入玉を見越している。

 

4.駒の捨て方・捨てる場所

 

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 後手もこちらの飛車を責めつつ、角を助けようとしている。ここで後手は△7六成銀としたが、疑問。ここは歩を取るのではなく、△8七成銀が正解だろう。いずれにせよ▲同飛と取る一手だが、飛車の位置が違う。8七に飛車を閉じ込めてから、本譜同様、△9九角成とすれば、後手の勝ちだっただろう。

 

5.大駒を切る時機

 

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 結局、後手はここで△6六歩として飛車の働きを封じ込めにくることになる。先の銀捨て場所がこういうところで祟ってくる。

 とはいえ、のんびりしていると、と金攻めが間に合ってくるので、先手は楽観できる局面ではない。飛車の働きが悪くなったので、ここが飛車切りのタイミング。繰り返すが、相手玉は薄い。また、金との交換なら、それほど腹も立たない。

 

6.飛車は取らない。

 

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 王手飛車をかけて、飛車を取り返すかと思いきや、飛車は取らない。ここで▲7四銀成とした。

 その意図は、自玉の耐久性を考え、駒を与えすぎないようにしたということである。自分の攻めばかり考えず、相手のことも考えるのが高段者の絶対条件。手数はかかるが、次に▲6三歩成として歩で飛車を取りに行く手を見せつつ、▲8四歩と玉頭攻めする筋を楽しみにしている。

 

7.金は逃げる。

 

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 金無双という名前なのに、2枚の金が追われて、囲いは空中分解。しかし、こちらの金を取られるわけにはいかない。こちらの金が取られれば、飛金交換した意味がなくなってしまう。また飛車を取らなかった意味も消える。とにかく、相手の守備力を奪うためには、とにかく金を与えないことが大事。

 歩でとりあえず、ギリギリしのぐ。攻めも、守りも歩を上手に使わなければ、こういう将棋は逆転できない。

 金無双の欠点は壁銀。どこかで▲7九銀としたいが、その暇はついに訪れなかった。

 

8.銀を取ってはいけなかった。

 

 

 

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 カナ駒がほしい後手は△2三馬と銀を取った。しかし、これは疑問。遊び駒の銀は、いちおう入玉用の保険という意味はあったが、それでも遊び駒だから、これを一手かけて取ってくれるのであれば、働いたと考える。

 ここで▲8四歩と詰めろをかけた。△7二銀とようやく美濃囲いができるが、銀の利きがなくなったので、ようやく飛車を取る。いつでも取れる駒は急いで取らないというのは、コツだ。小学生のとき、伯父に教わった大切な教訓。

 

9.罠を仕掛ける。

 

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 落とし穴を掘ったり、黒板消しをぶら下げたり。少年のころは、とにかくいたずら好きだった。相手の読みを上回る罠を仕掛けることができるというのも、高段者の条件だろう。

 ▲4三飛は詰めろだが、それを凌げば、後手にも△6五角という王手飛車が見えている。さあ、これは相手の仕掛けた罠なのか、それとも私シュうぇッチマンの仕掛けた罠なのか。狐と狸の、化かし合い。

 

10.玉引きは疑問

 

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 後手は△8八飛と詰めろ逃れの詰めろを放つ。こちらは清算するしか方法がないが、後手は飛車を攻めにも使いたいから悩む。例の王手飛車の筋もあるから、なおさらだ。

 しかし、ここでの玉引きは疑問だった。これこそ、私シュうぇッチマンの仕掛けた罠である。

 

11.王手飛車は打たせる。

 

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 強い人は、王手飛車をあえて打たせる。プロは王手飛車を打った方が負けという格言まである。

 ここには、将棋上達のヒントがあるだろう。王手飛車を打たせて勝てるようでなければ、高段者にはなれないという。

 かつては王手飛車を打たれて負けてばかりいた私シュうぇッチマンだが、隔世の感。

 ▲7九金が後手からしたら意表をつかれただろう。そんなに簡単に成銀を取れると思っていたら、それは甘すぎる。

 弱そうな相手をなめているうちは、高段者への道は開けてこない。とにかく、将棋というゲームは、油断大敵なのである。

 

12.竜をつくる。

 

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 3筋に飛をおろす。△4一歩で簡単に止まるようだが、ねらいは3筋に竜をつくること。自玉も薄いので、守りにも利かせたわけだ。永瀬流、負けない将棋。

 

13.竜をまわる。

 

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 金取りを無視して、竜をまわり、王手し、金頭に歩を叩く。いよいよ決めに出た。ここからは即詰みがあるので、お考えいただこう。

 

14.投了図

 

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 前図から▲6三歩成△同玉▲6四金△5二玉▲7二竜の一間竜で、後手は投了。

 以下は△6二金なら▲6三金△5一玉▲6二金まで。△5一玉なら▲6二銀△5二玉▲6一竜までの詰みだ。

 

 

 以上を後手の側から振り返ると、「薄い玉はやはりよくない」ということと、「駒を取る手を当たり前に考えすぎると、もっとよい手が見えなくなることがある」ということだろう。

 もちろん、初級者は「駒得は裏切らない」を徹底すべきだが、しかし、それでも例外があることを知っておいて損はない。

 それから、この講座の最後ということで、もう一言だけ。相手の側から読むこと。この講座も、相手の側からの感想戦となっていることに気がつくだろう。私シュうぇッチマンは対局中、自身の手よりも、相手の手の方を考えていた。当事者以上に。これが将棋のコツなのだと思う。うまく行くときは、決まって相手の手がよく見えている。

 私シュうぇッチマンごときが言うことではないのだろうが、きっとそういうものなのだ。ご愛読、ありがとうございました。

 

 

 ピリギゃルです。

 シュうぇッチマン先生、全6回の講座、ありがとうございました。

 おかげさまで、玉の囲いの重要性を再認識することができました。個人的にも、白熱した終盤戦が楽しめて、うれしかったです。

 プロの将棋以外は勉強しなくてよいという方もいらっしゃいますが、私はそうは思いません。プロの試合や本には現れない、アマチュア特有の感覚というものを身につけた方が手っ取り早いこともあるはずだから。プロは舗装された道を走るスポーツカーだとしたら、アマ(特に私のような低級・低段)は舗装されていない野を走るオフロードカー(自転車?)

 また、機会があれば、このような講座をお届けできればと思っています。

 皆様、ありがとうございました。皆様の棋力向上のお役に立てれば幸いです。ピリギゃルも、もっとがんばりたいと思います。