ピリギゃルが将棋倶楽部24で初段になる50の方法

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シュうぇッチマンの将棋基本講座「角の逃げ道」

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ピリギゃルが将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

シュうぇッチマンの将棋講座「角の逃げ道」

 

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奥のほそ道 角の逃げ道

 

 シュうぇッチマンです。

 昨日は食事どころか、トイレに行く暇もないくらい忙しく、夜は職場の飲み会だったものの、遅刻せざるを得ず。フラストレーションがマックスなので、最近の私シュうぇッチマンには珍しく、若手を半ば強引に誘って2次会へ行き、楽しんで帰ってきたのであったが、そんなわけで久しぶりの飲み過ぎ、久方ぶりの二日酔い。

 ところが、二日酔いのほうが普段よりも力が抜けていいのか、将棋の調子自体はすこぶるよく、本日は負けなし。(ブログの更新は、遅くなったが。)

 さて、その中の、二枚落ち上手の一局を教材に、角の逃げ道というテーマでお送りする。

 初心者の方には、2つの欠点が見られることが多い。

 1つは居玉、もう1つは大駒の怠慢。

 居玉を避けよということについては散々口を酸っぱく力説してきたが、大駒の怠慢とは簡単にいうと、利き筋の距離の問題。

 飛車はどこにいても、それなりに働いてくれるのだが、角は中央なら働くが、隅なら働かないというふうに、ポジショニングが大事な駒である。

 このことを十分に意識していないと、上手に勝つことはできない。

 逆にいえば、上手は下手の角を封じ込めることがきわめて大事だ。

 

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 ▲となっているが、手前が上手で、私シュうぇッチマン。

 二枚落ちなので、持ち駒の飛車と角は使えないものとして、ご覧いただきたい。

 局面は下手が桂取りを防いで△6四歩と打った局面。

 これ自体は当然の一着だが、ここに歩を打つと馬の退路がなくなってしまう点に着目していただきたい。 

 

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 退路がなくなり、下手の馬が窮屈になったことを見越して、▲9五成銀と引いて、プレッシャーをかけておく。下手は歩をいくつか突き捨てて、△4五歩が好手。▲同銀は△4四歩のいわゆる「銀挟み」で銀が取られる。また▲同桂もいったん△4二銀と引いておいて、△4四歩の「桂馬の高跳び歩の餌食」を狙われる。しかも、桂馬がいなくなれば、飛車が2五に走られそう。上手としては、大駒に働かれる展開を嫌うので、▲5七銀と引いた。

 以下、△同桂成▲同玉△6五銀と進んだが。

 

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 ▲7七銀

 

 つなぎ桂の紐が外れたことを下手はうっかり。ただで7七の桂馬が取られてしまって、勝負あり。

 

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 もちろん、二枚落ちなので、まだ下手にもチャンスはあるはずなのだが、上手ねらいの▲9八歩が決まると、下手の角が隅へ追いやられて、働き場所を失ってしまう。

 

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 △同馬▲9六成銀

 上手の桂香得で、成銀も受けに利いてきた。

 

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 下手の隅馬には▲7七香と攻防手を選び、△8九馬には▲7九歩と底歩。以下、馬を封じた後は、香筋を敵陣まで通し、中飛車に振り直してきたところで、もう一枚の大駒である飛車を奪って、上手の勝ちとなった。

 

 

 本局をふりかえってみると、下手は馬をつくったものの、馬の逃げ道をなくしてしまったがために、せっかくの馬が窮屈となり、働きを封じられてしまったのが誤算だったと言えるだろう。

 通常はミスをしても、二枚落ちならチャンスはあるとしたものだが、下手が居玉で、大駒の働きも悪いようだと、上手に勝つことはなかなかできないのが現実というものなのかもしれない。

 下手の窮屈な馬と、それを堰き止め、敵陣まで直射している上手の香車が対照的な一局だった。

 下手としては、もっと早く馬を自陣に引き上げ、その代わりに飛車を9筋に転回して、2枚の大駒が存分に働くようにする方針のほうが優ったと思う。

 

(おまけ)駒落ち必勝法

 格言にいう。「馬は自陣に、竜は敵陣に。」

 もっとも、私シュうぇッチマンのおすすめは、永瀬流の負けない将棋。すなわち、竜を自陣に引く形。

 羽生さんの絶対感覚にもあるように、駒得したら竜を引くのがよい。

 特に駒落ちの場合、竜を引けば必勝なのである。

 まあ、初心者の駒落ちでは、そんな贅沢も言えないだろうから、馬でも竜でも、とにかく引き上げよう。

 ちなみに、本局では上手は成銀を引き上げていた。(苦笑い)

 金に限らず、「引く手に好手あり」ということはよくあるのだ。